置き型と手提げ型、どちらも必要かな?

私の家では食堂を営んでいる。両親の作る料理はお袋の暖かい味を思い出すと、近くの大学生に人気だ。昔タレントがぶらりと散歩をしながら、その街のお店を紹介するという番組をやっていたのだが、そこでうちの食堂が紹介されたこともあり、一時期は昼時になると大学生の列ができていたほどの人気店だった。美味しいのはもちろんだけど、私の両親が作る料理はがっつり系で量も多いので、体育会系の男子学生には特に人気だったのだ。ところが最近大手チェーン牛丼屋が近所にできてからというもの、すっかり客足が鈍ってしまった。歳を取った両親に代わって、最近では私が経営戦略を練るようになったので、思い切って方向転換しようかと思っている。男子大学生向けのがっつりメニューは残しつつも、野菜たっぷりのヘルシーなメニューを女性学生向けに作ろうかと思案中だ。だけど短い昼休みに女子学生がわざわざうちみたいな小汚い店に足を運んでくれるとは思わない。それならば最近ランチタイムが暇になり、人手に余裕ができたのを利用して、ワンコイン弁当を大学の近くで売ろうかと思っているところだ。もちろん安いだけでなく、タニタ弁当のようにヘルシーなものを目指すつもりである。

今まではお金の管理は金庫とレジで行っていたのだが、これから大学まで出向くとなると手提げ金庫も必要になってくるだろう。置き型と手提げ型、本当にどちらも必要だろうかとも思うけれど、家用のどっしりした金庫はうちみたいな自営業をやっている店には必須だし、外に出て商売しようとするなら手提げ型だって必要になってくる。一家に金庫が2台なんてちょっと多いかもしれないけれど、商売繁盛家内安全のためには惜しむところではないはずだ。

あとは肝心のメニューを練り、いかにお客さんの胃袋をつかめるか、かついかに利益を上げられるかが、今後の課題だ。